LIXIL(東京都品川区)は2月21日に都内で開いた記者会見で、同社の窓・ドアブランドTOSTEMのフラグシップモデルの玄関ドア「XE(エックスイー)」を4月3日より全国発売すると発表した。すべてのパーツを機能ユニット(子扉)に収める新構造を採用した「次世代型玄関ドア」として提案する。まずは新築住宅用から展開し、将来的にはリフォームや海外市場でも展開する方針。同社サッシ・ドア事業部の川口富士雄さんは「当社のイノベーションの歴史の一つの到達点となる集大成の玄関ドアだ」と力を込める。
「XE」は、新技術として、錠やラッチ、電気錠などあらゆるデバイスを機能ユニット(子扉)に納めるドアロック機構を採用。それにより、玄関ドア全体を交換することなく、扉部や機能ユニットのみの交換で、時代の変化に応じた意匠や機能をアップグレードできる対応力を兼ね備えているという。
本体は32mmのスリム枠や丁番隠し構造、ドア枠と扉部の出幅を揃えたフラット設計。熱貫流率1.33W/(㎡・K)と高い断熱性能を持ち合わせている。
機能面では、スマートフォンを持っていれば、取り出す必要がなく“ポケットイン”の状態でドアの施錠・解錠が可能なスマートロックシステム「FamiLock」を標準搭載する。オプションには、暗証番号の入力で施錠・解錠が可能な「テンキー付屋外リーダー」や、室内からワンタッチで施解錠でき、自動施錠や自動開閉をアシストする「ワイヤレス屋内ボタン」を用意。近づくだけで自動開閉する機能も選択できる。
玄関ドアの表面材は全4種類を展開する。風景を身に纏うように映し出す「EXCLUSIVE GLASS(ガラス)」、焼き物ならではの素材美を活かした「CERAMIC TILE(タイル)」、金属の無機質な風合いを再現した「METAL GRAIN(金属調)」、 天然木さながらの質感を表現した「WOOD GRAIN(木目調)」―をラインナップした。同社によると、参考価格は120万~300万円台後半。
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