クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を運営するアンドパッド(東京都千代田区)は2月21日、指定確認検査機関である確認サービス(名古屋市)、住宅性能評価センター(東京都新宿区)、ユーディーアイ確認検査(UDi、千葉県柏市)の3社と協業を開始すると発表した。
これにより、3社が提供する各電子申請システムと「ANDPAD」がデータを連携し、各指定確認検査機関が保有する建築確認、中間検査、完了検査、設計性能評価、建設性能評価の進捗状況を「ANDPAD」上で確認可能となる。複数現場を同時に把握できるため、建築確認・住宅性能評価の進捗管理における生産性の向上につながるとしている。
申請者は「ANDPAD」を介して、設計の進捗状況、完了検査に紐づいた引渡しや販売時期等の重要日程を、営業責任者・施工責任者に把握させることが可能。監督者も、確認申請の申請時期や各証明の交付日から、検査日・着工日を容易に想定・確認することができる。これまでメールや電話、ファックスなどで行ってきた、部署間や設計者等申請者への確認、電子申請システムへのアクセスなど、重要情報の確認・収集をボタンひとつで一覧できるようになる。
ハウスメーカー、ハウスビルダー、工務店などの住宅施工会社では、同時並行で進める物件数が多く、施工管理アプリ等を導入して管理業務の作業効率化などを図っている。一方、建築確認申請や設計性能評価の進行状況については、設計と施工(工事)でそれぞれ担当部署が異なるため、リアルタイムでの情報共有、把握に課題があった。申請後は、指定確認検査機関の電子申請システムで都度進捗状況を確認できるが、物件ごとにアクセスが必要なため、横断的に申請した物件のステイタス把握は難しかった。これらの課題解決のため、今回の協業を開始。開発には一建設(東京都豊島区)が協力した。
3月9日、10日、13日にはハウスビルダー・メーカー向けの「指定確認検査機関 協業開始記念共催セミナー」を開催。建築確認・住宅性能評価の進捗管理を実現する連携機能をオンラインで紹介する。詳細はこちらから。
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