ナイス(横浜市)とグループ会社の菊池建設(横浜市)はこのほど、ナイス本社ビルにおいて北山杉を活用した木質化リノベーションを実施した。
昨年8月に京都市と北山杉の利活用者、生産者の5者と締結した「建築物等における北山杉の利用促進協定」に基づく取り組みの一環として行ったもので、1階ロビーのらせん階段手摺と2階接客スペースの手摺の一部に、北山杉の磨き丸太を被せて木質化した。また、1階ラウンジには、菊池建設設計・施工による和室のモデル展示スペースを設置。北山杉の天然絞り丸太と磨き丸太を使用し、なめらかで美しい木肌などを体感できる。
「建築物等における北山杉の利用促進協定」は、北山林業の持続的かつ健全な発展や、北山杉の利用促進に関する相互連携等を図ることを目的に、京都市と内田洋行(東京都中央区)、三井住友信託銀行(東京都千代田区)、京都北山丸太生産共同組合(京都市)、京北銘木生産協同組合(京都市)と締結。同社は、京都市に保有する「ナイス京都北山の森」にて、立木の製品化を進めるなど、森林資源の活用と価値向上を図っている。
同社は今後も同協定に基づき、住宅・非住宅分野での北山杉活用を工務店、設計事務所などへ提案することで、北山杉の普及を促進するとしている。
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