菊川工業(東京都墨田区)は、2022年12月21日に定年年齢を60歳から65歳に引き上げる定年延長制度を導入し、2023年1月21日から運用開始したと発表した。
新制度では選択定年制を採用し、60~65歳の間で定年年齢を自由に選択可能とした。選択した年齢での定年後は、嘱託社員とする再雇用制度も設けている。また、60歳を役職定年とし、優秀な若手社員に役職就任の機会を与え、組織の新陳代謝を促進する。新制度導入日時点で、60歳以上65歳未満の嘱託社員(既定年者)も適用対象とし、希望に応じて正社員に戻ることが可能。
少子高齢化や年金支給開始年齢の引き上げなど、シニア層の雇用確保に対する社会的要請が高まるなか、同社においても全従業員数の約16%が60歳以上を占めている。同社はベテラン社員を知識や経験の豊富な貴重な人材ととらえ、今回の新制度を導入。働く意欲のあるシニア世代を柔軟にサポートすることで、人生100年時代における多様な働き方を推進する。また、ベテラン・若手社員がともに働くことで、ベテランから若手への技術伝承を進め、会社全体の競争力向上を図るとしている。
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