エクセルシャノン(東京都中央区、池田州充社長)は2月9日、トリプルガラス樹脂サッシの新製品「シャノンウインドNS×50」を発表した。断熱・気密性で不利だった引違い窓で、国内最高クラスとなる熱還流率0.94W/㎡Kを実現。気密性や遮音性でも高い水準を達成しつつ、価格は現行品の「トリプルシャノンⅡx」と同等に抑えた。
NS×50は、2050年カーボンニュートラルを見据え、新たなトリプルガラス樹脂サッシのスタンダードモデルの位置づけとなる製品。同日の発表会で池田社長は「スタンダードグレードを一新することで社会に貢献できると考える」と話した。
フレームを全面的に刷新し、断熱性とフレーム強度を同時に向上。引違い窓の断熱性は、従来品の開き系の窓(0.94W/㎡K)と同等レベルに。開き窓では0.79W/㎡Kを実現した。また、気密性も引違窓でJISのA-4等級を上回る水準を達成。遮音等級3も全窓種でクリアしている。
ガラスは可視光透過率に優れるLow-Eガラス・ESクリアスーパーも設定し、西日本地域でも選択が可能になる。また、引違い窓では召し合わせ部を50㎜とし、縦すべり出し窓は框の見付け寸法を約16%スリム化するなど、意匠面も大幅に向上させた。窓種は全23種。価格は、カラー品についてはトリプルシャノンⅡxと同等程度で販売していく。発売は今年5月の予定で、防火窓も2024年の発売を予定している。
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