ナイス(神奈川県横浜市)は2月14日、2023年3月期第3四半期の連結業績を発表した。住宅事業の期累計売上高は、前年同期比11.3%減の220億円、営業損失は5億円(前年同期は営業損失4億円)となった。一戸建て住宅の着工数は、資材価格や建築費の高騰などが影響して、持家は前年同期比12.5%減の19万5000戸にとどまった。一方、分譲一戸建ては同1.7%増となる11万戸だった。
主軸の建築資材事業は、売上高は前年同期比6.5%増の1417億円、営業利益は同51.9%減の37億円だった。工務店のZEH支援サービス「スマとく」の提供や、省エネルギー建材・設備、エネルギー関連商材の販売が順調に推移。基礎資材や副資材、インテリア材などのプライベートブランドの取り扱い商材の拡充も寄与した。一方、木材価格が前年の高騰から調整局面に移行したことにより利益率が低下した。
グループの第3四半期連結累計期間における売上高は、前年同期比3.5%増の1714億円、営業利益は同60.4%減の26億8000万円、経常利益は同59.1%減の26億2000万円、純利益は同28.3%減の20億円。通期の連結業績は、昨年8月10日公表の予想を据え置いた。売上高2280億円(前期比0.7%減)、営業利益56億円(同45.2%減)、経常利益48億円(同49.9%減)、純利益36億円(同18.2%減)。
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