飯田グループホールディングス(東京都武蔵野市)が2月9日発表した2023年3月期第3四半期決算(22年4~12月)は、売上高にあたる売上収益が前年同期比0.6%減の1兆198億9700万円、営業利益は同28.4%減の871億2200万円、最終利益が同18.5%減の663億9200万円。エリア戦略によりエリアに応じた土地仕入や販売価格対応などを行ったが、土地・建物原価の上昇分が販売価格に転嫁しきれず減収減益となった。
事業別では、主力の戸建分譲事業の売上収益は8668億1300万円(同3.3%減)、売上総利益は1524億8800万円(同18.8%減)。販売計画に対して販売棟数が伸びず、未契約在庫が増加した。マンション分譲事業の売上収益は485億7900万円(同0.7%減)、売上総利益は96億7000万円(同3.9%増)。平均販売価格を高水準に維持でき、販売戸数も同11.9%増と計画通りに進んだ。請負工事事業の売上収益は548億3000万円(同18.2%増)、売上総利益は116億7600万円(同20.5%増)と大幅に伸長。注文住宅の引渡棟数も同13.6%増加した。
グループ会社の業績(売上収益)は一建設が2857億9900万円(同3.1%減)、飯田産業が1808億7700万円(同6.4%増)、東栄住宅が1412億8200万円(同8.0%増)、タクトホームが1130億8900万円(同2.0%減)、アーネストワンが2139億6900万円(同9.5%減)、アイディホームが536億2100万円(同17.5%減)。
連結予想は、売上収益が同11.8%増の1兆5500億円、営業利益は同8.7%減の1400億円、最終利益は同8.1%減の950億円となる見通し。戸建分譲事業で仕入れと販売のコントロールに努めるほか、メンテナンス・リフォーム事業などストック型ビジネスの拡大を図る。
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