西日本電信電話(NTT西日本)など11社は2022年10月19日、福井県坂井市三国湊で地域活性化に資する観光事業を推進する共同出資会社「Actibaseふくい」を設立した。地域の歴史や文化を反映した施設を建設・運営する企業、街並み整備に知見をもつ企業、地域の事業者と関係を有する企業らと協働し、地域独自の課題探索・解決に取り組んでいく。事業開始時期は2024年1月を予定。
新会社に出資するのはNTT西日本、NTTアーバンソリューションズ、熊谷組、住友林業、福井銀行、福井信用金庫、セーレン、福井新聞社、福井放送、フクビ化学工業、北陸電力の11社。観光サービスと街並み整備を通じて「古き良き三国湊」の価値を高め、国内外へその情報を発信することで、観光客誘致とエリア内消費の促進を図る。
新社名の由来は「Activate(活性化する)」と福井を「base(拠点)」にするという言葉をかけあわせた造語。「福井に拠点を置き、地域活性化の起爆剤になりたい」との思いを表現した。
三国湊エリアは江戸時代から明治時代にかけて活躍した「北前船」の寄港地として栄え、歴史的・文化的観光資源に恵まれた土地として地元住民や観光客に愛されてきた。一方で、二次交通の充実、局所的なオーバーツーリズムとそれに伴う住民の満足度低下など、さまざまな課題も発生している。新会社設立により、地元企業や住民と協働で連携し、受入環境整備における多様な課題に対応しながら、地域生活に配慮したまちづくりに取り組んでいく。
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