ルームクリップ(東京都渋谷区)の「RoomClip住文化研究所」はこのほど、同社が運営する住生活領域のソーシャルプラットフォーム「RoomClip」の利用データから「睡眠」への関心や実態を分析し、その結果を発表した。
「RoomClip」で寝室の投稿に付与された「癒し」と「くつろぎ空間」それぞれのタグの投稿率を調べたところ、いずれも2010年代終盤から伸び始め、ここ1年で急激に上昇していることがわかった。「癒し」タグは約10年で263倍、「くつろぎ空間」タグは78倍となっている。
睡眠の主要なアイテムである「マットレス」、「まくら」、「布団」の投稿率は、10年の間にいずれも伸長。「マットレス」は24倍、「まくら」は2.7倍、「布団」は4.9倍となっている。寝室における「加湿器」、「サーキュレーター」、「空気清浄機」のタグが付与された投稿率も、それぞれ4.3倍、12倍、15倍と顕著に上昇している。
また、睡眠の追求が進むことで、パートナーと「睡眠環境を別々にする」という動きが活発になっていることがわかった。パートナーと寝室や寝具を共にすることにおける悩みをコメントから分析したところ「いびき・寝返り」、「体感温度の違い」、「生活リズムのズレ」の3つが主なストレス要因であると考えられるといい、それらの課題の解決方法としてそういった選択肢が生まれているという。
なお、2021年に公表された総務省統計局の社会生活基本調査の結果によると、20年間減少傾向で推移していた睡眠時間が直近5年の間に増え、2021年はこの20年間の中で最も長くなっていることがわかった。
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