大型パネル工法により、多雪地域における規格型住宅を想定しながら建築した、耐震等級3(積雪1m)、HEAT20・G3超の性能を備える24坪の超高性能コンパクト住宅。サトウ工務店(新潟県三条市)では、施工の合理化と品質・性能の確保を両立、大工の仕事を断熱・気密施工や内部造作へと集中させていく新しい時代の家づくりを実践している。
ポイント1.フレシキブルな空間を実現
◉自社としては初めてフェノールフォーム100㎜厚の断熱材を採用した。HEAT20・G3を上回るUA値0.18W/㎡Kを実現。気密はC値0.21㎠/㎡。4.6kWの太陽光パネルを搭載したZEH。総工費は3500万円
◉外壁には、新潟県内で製造されていて、いつでも安価に入手しやすいパレットに使われる県産スギ板材をファサードラタンで張った。施工しやすくメンテナンス性にも優れる
◉間口3間×奥行き4間の構造をグリッドでつくり、内部構造柱は1・2階とも建物中心部の1本のみ。フレシキブルにリフォーム・リノベーションできる空間とした。家の中に耐力壁はなく、壁際のリブ(袖壁)が構造を担保している
ポイント2.内装用モイスで家具・建具造作
◉壁や1階の天井などは標準化している内装用モイスの仕上げ。キッチンを含む造作建具・家具もほとんど内装用モイスでつくる。大型パネルによって大工の負担を軽減すると同時に、より繊細な技術が要求される内部造作に労力を振り向ける
◉1階は・・・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー1・2月号(2023年1月30日発行)/設計施工を究める超家づくり術<高意匠×高性能編>』(P.20~)でご覧ください。
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