新たな古民家移築のシステムによって、SDGsな“循環型建築物”が生まれる―。
自然派ライフ住宅設計(新潟県新潟市)は、昨年12月に本社を同市中央区から東区に移転し、HEAT20・G2レベル、耐震等級3(限界耐力計算)の性能を備える古民家移築モデルハウス兼古材ショールームとして1月7日にオープン。
同社は全国の地域工務店を対象に、地元で人口減少や過疎化により増加している空き家を活用し、古民家から採取した古材を提供したり、移築(設計・施工)を支援する事業を開始した。社会公共性の高い家づくりによって全国に広がる空き家問題解決の糸口になるか。注目が集まる。
同社社長の大沼勝志さんは「古材が暮らしのバトンをつなぐ。所有者、地域、移築希望者(施主)の“三方よし ”を実現する取り組みだ」と力を込める。
新建ハウジング最新2月10日号1-3面では、同循環型建築の事業モデルを詳報する。
6面の連載「松尾和也のエコハウス設計メソッド」では、工務店がリフォーム・リノベーションする際に“絶対にやるべき性能向上5大項目”について解説する。
「さまざまな工務店さんに「高断熱リフォームはどこから取り組むべきですか?」と質問すると、「内窓の設置」だけはどの工務店さんからもさっと出てきます。しかしながら“その次は?”となると、ほぼどこも答えに躊躇するというのが一般的です。このような状況では適切な高断熱リフォームが行われるということはありえません」(松尾さん)
8面の工務店事例では、石井不動産(愛知県江南市)が新築中の非住宅木造を紹介する。同社は今月中の完成に向け、名古屋市内 にツーバイフォー工法による2階建ての木造ストレージ施設(レンタル倉庫)「GaradⅡ」を新築中。
2050年のカーボンニュートラルの実現への機運が高まるなか、同社では木造施設を手がけることにより、「脱炭素化」に貢献しながら業績を伸ばしていきたい考えで、新しい土地活用にもビジネスチャンスを見出している。同社社長の清水昭博さんに深掘りした。
本紙発行人の三浦祐成が、工務店発住宅ネットワークトップに突撃インタビューする連載で、今回取り上げるのは昨年11月に新事業「アキュラホームFC」を立ち上げたアキュラホームだ。同社はジャーブネット・SABMという2つの工務店組織を運営しており、同FCは3つ目。なぜあえていまFCを立ち上げるのか? アキュラホームFCを所管するアキュラホーム執行役員の敦賀裕之さんにズバリ聞く。
ニュース面では、日本住宅リフォーム産業協会(盛静男 会長)が1月19日に開いた第5回目の「ジェルこまちDAY@ZOOM」や、Forward to 1985 energy life(辻裕介代表理事)が、同法人の会員による温熱・省エネ・パッシブデザインの取り組みを発表、表彰する「1985アワード2023」の模様を紹介する。
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