永大産業(大阪市)が2月9日発表した2023年3月期第3四半期決算は、住宅資材事業、木質ボード事業とも堅調に推移し、売上高は前年同期比18.6%増となる513億3700万円だった。一方、損益面では、第3四半期に計画していた価格改定が遅れ、急激な円安進行による調達コストの増加も影響し、営業損失8億9600万円、経常損失9億7900万円、純損失9億1100万円となった。
住宅資材事業は、基軸ブランドである「Skism(スキスム)」シリーズの新商品やフローリング「銘樹モクトーン」の商品体系の再編成と新商品、コロナ禍のニーズを受けたインテリア性の高い手洗い「セカンドサニタリー」など各種商品の拡販に努め、売上は前年同期比16.9%増。木質ボード事業もパーティクルボードの堅調な需要に支えられ、前年同期比35.9%増となり、両事業とも売り上げは前年同期を上回った。利益は、住宅資材事業は、前年同期比25.9%減の9億6400万円、木質ボード事業は損失6億1400万円となった。木質ボード事業の損失は、特に2022年11月から商用生産を開始したENボード株式会社の販管費の増大が響いた。
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