信用調査会社・帝国データバンクによると、投資用ワンルームマンションの建築工事をてがけるユービーエム(東京都江戸川区、氏家圭二社長、従業員数55人)が2月6日、東京地裁へ自己破産を申請した。負債総額は2022年4月期末時点で約33億5800万円。
東京都内や横浜市内を中心に投資用ワンルームマンションなどの新築工事を手がけるほか、リフォーム工事や建材販売なども展開。2019年4月期の売上高は約38億8200万円だったが、不動産コンサルティング会社からの紹介で一般個人などの投資家から直接受注を得るほか、マンションデベロッパーからの直接受注も得て業績を伸ばし、2022年4月期には売上高約105億300万円を計上していた。
その後も受注は堅調に推移する一方、新型コロナウイルス感染再拡大による先行き不透明感や資材価格の高騰などの影響もあり、一部案件で工期の遅れが発生。最近は一部取引先への支払遅延が生じていた。1月31日以降は連絡が取れなくなり工事現場で混乱が生じていたという。
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