大和ハウス工業(大阪市)は、2024年度以降に着工する全ての新築分譲マンション「プレミスト」に、ZEH-M仕様を採用する。第7次中期経営計画では、26年度に分譲マンションの開発においてZEH-M仕様の採用率を100%にする目標を予定していたが、全国各地域での開発体制の整備が完了したため、当初目標より2年前倒しして進めることになった。
同社では18年ごろより同仕様を採用している。当初の全体採用率は1%だったが、採用比率を上げるために、18年10月以降には全国を7地域に区分し、各地域で開発・販売体制を整えてきた。東京都練馬区の「プレミスト平和台」、大阪府大阪市の「プレミストタワー靱本町」においては、断熱性の高い部材や高効率の空調設備を導入。一般的な共同住宅と比較して、一次エネルギー消費量を20%以上削減できる同仕様の普及を推進してきた。
この活動によって、21年にはZEH-M仕様採用率43%を達成。22年度には76%を達成予定で、段階的に比率を高めることに成功している。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。