タカラスタンダード(大阪市)が2月1日発表した2023年3月期第3四半期の連結決算は、売上高が第3四半期として過去最高額を記録した一方で、資材価格やエネルギー価格の高騰により純利益は15%減となった。昨年実施したシステムキッチンの値上げのほか、今年も4月3日受注分から、システムキッチンを7~14%程度値上げする予定で、これらの価格改定により収益改善を図っていく。
第3四半期連結累計期間における売上高は、前年同期比7.4%増の1727億円。巣ごもり需要に一服感はあるものの、リフォーム、新築ともに引き続き好調に推移した。首都圏・大都市圏でリフォーム体制を強化、昨年8月に投入した新商品のシステムバス「グランスパ」も好調だった。また、高い内製化率やこれまで築いてきた生産物流体制により安定して製品が供給できたことも寄与した。
営業利益は、同26.4%減の99億円、経常利益は同25.1%減の104億円、純利益は同15.4%減の78億円となったが、昨年4月の値上げによる効果が第3四半期から出始め、年間で30億円の効果を見込んでいることや、今年4からの価格改定で資材高騰の影響分を吸収したいとする。
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