リンナイ(名古屋市)は1月31日、知的家事プロデューサーの本間朝子先生監修のもと、婚姻期間5年以上の20~60代の既婚男女2350人を対象に実施した「夫婦の家事分担」に関する意識調査の結果を発表した。家事の分担割合を聞いたところ、最も多かったのは「妻9割」(女性34%、男性28%)だった。男女差が大きかったのは「妻10割」で、女性が23%なのに対し男性は8%と、家事分担に対する認識の違いが伺える結果となった。また、家計の主な収入源が夫の場合、家事を妻が9割行うのは33%、夫婦同じ場合でも妻が7割(30%)という回答が最も多かった。共働きであっても妻の分担割合が高い傾向にあることがわかる。
1日に費やす家事時間は、女性が「3時間~4時間未満」(28%)、男性が「1時間~2時間未満」(48%)が最も多かった。女性の家事時間を家計の収入源別でみると、夫の収入が主体の場合は「3~4時間未満」(29%)、夫婦同じ場合は「3~4時間未満」「2~3時間未満」(ともに22%)となった。男性は、収入源に関係なく「1~2時間未満」が最多だった。
担当している家事については、女性がすべての家事で男性を上回った。男性で多かったのは「掃除」(53%)、「買物」(50%)。パートナーにやってほしい家事は、女性が「掃除」(54%)、「育児・介護」(40%)、男性は「食事」(49%)だった。
「食事・洗濯・掃除」で具体的に行っている家事は、女性の7割以上が献立決めや調理器具の手入れ、洗濯物をしまう・アイロンをかけるなど、ほぼすべての家事を担当していたのに対して、男性は食事「食器洗い・乾燥」(34%)、洗濯「洗濯物を干す(乾かす)」(32%)、掃除「ごみ袋の取り替え」(37%)と、一部分のみを担当していることがわかった。担当している家事で最も多かったのは「ごみ袋の取り替え」だった。
「食事・洗濯・掃除」で、女性が負担に感じているのは食事の「献立を考える」(57%)、掃除の「水まわりの汚れ掃除」(49%)、洗濯の「洗濯物をたたむ」(37%)で、パートナー(夫)に気にかけてほしい家事は、「コンロなど調理機器の掃除・手入れ」(39%)、「換気扇の油汚れ掃除」(39%)、「洗濯物をしまう」(32%)だった。また、女性の約8割が掃除で「水まわりの汚れを防ぎたい」と考えているのに対し、男性は45ポイント差の34%しか重視していないことがわかった。食事を「手軽に作りたい」の男女差は44ポイントだった。
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