日本電機工業会(JEMA、東京都千代田区)は1月24日、エアコン、冷蔵庫、洗濯機など民生用電気機器の2022年の国内出荷実績を公表した。
2022年(1月~12月)の出荷金額は、全体で前年比102.0%の2兆5724億円となり、2年ぶりにプラスとなった。上海のロックダウンによる影響を受けたものの、解除後は生産・供給の正常化が進んだ。原材料、輸送費などの高騰による製品単価の上昇もあり、1991年に次ぐ過去2番目の出荷金額となった。
個別の出荷数量ベースでみると、ルームエアコンは前年比96.7%の905万9000台となり、2年連続のマイナス。上海のロックダウンの影響による商品供給の停滞があったが、ロックダウン解除以降は、物流、生産の回復に加え、6月後半から7月上旬の記録的な猛暑の後押しもあり、前年を下回ったものの900万台を超える水準を維持した。
冷蔵庫と洗濯機は3年連続のマイナスとなった。冷蔵庫は前年比97.4%の368万1000台。4割強を「401L以上」の大型タイプが占めた。洗濯機は前年比94.0%の437万3000台だった。
IHクキングヒーターは増加し、前年比103.2%の72万3000台となった。9割以上を「2口以上ビルトイン型」が占めた。
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