LIXIL(東京都品川区)は1月25日、ユニセフと連携して行った「みんなにキレイをプロジェクト ~世界中にトイレと手洗いを~」で、総額約2380万円の寄付金が集まったと発表した。このプロジェクトは、世界の衛生環境の改善に取り組もうと、一体型シャワートイレやタッチレス水栓など同社の日本国内の対象商品1台の購入につき1ドルを寄付するもので、昨年10月から12月まで実施。集まった寄付金総額には同社からの寄付も追加されている。
寄付金はユニセフとのグローバルパートナーシップ「MAKE A SPLASH!」を通じ、ケニアの衛生環境改善活動に使用。今後1年間で、基本的な衛生設備を使用できない約17万5000人のため、安全で衛生的なトイレの設置、トイレの設置に必要な職業訓練、衛生環境の重要性への理解促進のための教育などに使用される。
また、ケニア・キトゥイ郡の学校10校に対しては、生徒が衛生的なトイレを使えるよう寄付金を活用する。ユニセフとともに学校のトイレを衛生的な設備に改良し、生徒・教育従事者が適切な衛生知識や習慣を身につけることで、地域住民の衛生需要の喚起につながるかを調査する。結果によってはこれをモデルケースとし、政府や地方行政にスケールアップする予定だという。
同社は、「グローバルな衛生課題の解決」をコーポレート・レスポンシビリティ戦略の取り組み分野の一つとして位置づけ、2025年までに1億人の衛生環境を向上させる目標を掲げている。今後も、開発途上国向けに手頃な価格でトイレ・手洗いなどの衛生ソリューションを提供するSATOブランドや、グローバルおよびローカルレベルで活動する非営利団体などとの連携を通じて、健康を守る基本的な衛生設備に誰もがアクセスできる世界の実現を目指す。
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