建設機械の西尾レントオール(大阪市)は1月25日、大林組(東京都港区)の建設現場の仮設現場事務所として、木造モジュール建築の「Kibaco」(キバコ)が採用されたと発表した。同社と大林組が共同で仮設現場事務所の木造ユニット化と省エネルギー化の検討を進めた。木造事務所を実現することで施工現場の脱炭素化に貢献できるとしている。
キバコは、国産木材を使用した部品をユニット化することで移設・転用を可能にした木造建築で、建設現場などの仮設施設として活用できる。今回の建設現場は、岩谷産業(大阪市)発注の新しい研修所。仮設現場事務所は7.2m間を木造無柱で施工。ユニットは1・2階各12基の計24基を使用した。高断熱・高気密な内装仕様で、事務所内の快適性を保ちつつ省エネルギー化を図ることが可能。事務所は、太陽光パネルによる創エネルギーや高効率な設備機器と組み合わせることで、2022年10月に木造仮設現場事務所として国内初となるZEB認証(netZEB)を取得している。
キバコは、レンタル・販売が可能。顧客の環境に合わせて柔軟に導入することができる。
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