1人粗利1000万円
自社の現状把握のための指標としては、私が普段お付き合いのある、一般的な中小規模の工務店の場合、粗利額を人数で割った数字を指標とするのが普遍的であると思います。シンプルな方が誰でも分かりますからね。
一般的な工務店の経営持続可能な最低基準は、1人あたり粗利1千万です。これが優良企業なら3千万レベルになります。
この数字は各地の工務店へのコンサルティングの経験からの数字です。実際は8割方の会社が、1千万を割り込んでいるのですが…。
これは、あくまでこれから先も新築をやり続けられる工務店の指標です。リフォームに軸足を置くのであれば、もう少し低い粗利でも家内制手工業敵に家族経営でやっていくことが可能です。
とにもかくにも数字と時間。日々の仕事も大切ですが、将来を決定するときには、この二つをシビアに読むことが大切です。
藤本 修(ふじもと・おさむ)
大手ハウスメーカーの営業などを経て香川県で工務店アンビエントホームを起業。その後そのノウハウを提供する「アンビエ ントホームネットワーク」を設立。さらに顧客管理 システムを外販するCRMを立ち上げた。現在は工務店の指導・講演で飛びまわる。
抜粋を新建ハウジングプラスワン2012年10月号に掲載しています。
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