積水ハウス(大阪市)と日産自動車(神奈川県横浜市)は、住環境が理由でEV(電気自動車)を諦めることがない世の中の実現を目指し、「+e PROJECT(プラスイープロジェクト)」を発足した。
プロジェクトの第一弾として、積水ハウスのゼロエネルギー賃貸住宅「シャーメゾンZEH」にて、集合住宅でEVのある暮らしを体験するイベント「+e試住」を、3月4日から実施する。「+e試住」では、「食体験」「防災シミュレーション」「ペットとの暮らし」の3つのテーマのもと、集合住宅でEVのある暮らしを1泊2日で体験できる。
また同プロジェクトでは、現在集合住宅で暮らす人に向けて、集合住宅へのEV充電設備導入方法をわかりやすくまとめた特設サイトを開設している。
今回のプロジェクトは、日産が昨年12月に実施した「EVの購入時に重要な住居の環境についての調査」の結果を受け発足したもの。同調査によると、直近3年間でのEV購入検討者は7割超と増加傾向にあるという。一方で、購入する上で迷うポイントとして「自宅で充電できない」が57.8%と最も多く、充電設備がEV導入へのハードルになっていることが明らかになった。そういったなか、「EV充電が気軽にできる集合住宅があるとしたら住む前に体験したいと感じるか」との問いに対しては、8割以上が「体験してみたい」と回答したという。
両社は今後も、「移動(車)」と「暮らし(住居)」の両輪で、ゼロエミッション社会の実現を目指し、様々なプロジェクトやEVの普及に貢献できる活動を協力して実施していく。
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