建て主とじっくり打ち合わせしたはずの内装仕上げ。しかし、いざクロスが貼られてみると、建て主から「イメージが違う」とクレームが。「見本帳だけでなく、建材メーカーのショールームでも確認したはずなのに」と首をひねる設計者。だが、見落としていた要素があったのだった。【住宅ライター:渡辺圭彦】
東北の某県で設計事務所を営むSさんは、住宅から店舗まで幅広く地域のニーズに対応している。そうした経験を生かし、住宅案件では商業施設に使うようなちょっと変わった内装を提案することでよく建て主に喜ばれている。「ただ、一般の方には見慣れない色や柄だったりするので、建材の見本帳を見せるだけでなく、建材メーカーのショールームに連れて行って、実物大のサンプルを確認してもらうようにしています。サンプルの大きさが違うと印象もずいぶん変わりますから。やはり仕上がってから”思っていたのと違う”と言われるのは避けたいですよね」とSさん。
陰影のあるクロスを選択
しかし、その「避けたいこと」が起きてしまった。その建て主は・・・
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