SMBCコンシューマーファイナンス(東京都江東区)は1月19日、全国の20歳~29歳の男女を対象に実施した「20代の金銭感覚についての意識調査2023」の結果を公開した。有効回答数は1000サンプル。
20代の貯蓄状況は「50万円以下」(44.7%)が最も多く、調整平均は64万円と前回調査から4万円減少したことがわかった。「0円」は17.5%だった。婚姻状況別では、未婚者は56万円で前回から4万円減少、既婚者は102万円で3万円減少となった。職業別では、会社員が112万円で4万円増加、パート・アルバイトが34万円で8万円の増加だったのに対し、学生は21万円で5万円減少した。
ライフイベントと年収の関係については、20代の半数以上が住宅購入をしようと思える世帯年収は「800万円」(54.2%)で、前回調査(57.9%)と変わらなかった。一方、結婚しようと思える世帯年収は20代の半数以上が「600万円」(61.0%)となり、前回の「500万円」(51.9%)から結婚へのハードルが上昇していることがわかった。「年収がどんなに多くても結婚したいと思えない」は17.7%だった。また、出産・子育て(1人目)しようと半数以上が思える世帯年収は「700万円」(57.2%)で、前回の「600万円」(50.0%)から結婚と同じくハードルが上昇。「年収がどんなに多くても、したいと思えない」は、前回調査から5ポイント増加し19.5%となった。
エシカル消費(人・社会・地域・環境に配慮した買い物)について聞いたところ、45.7%が「したことがある」と回答。エシカル消費経験者を居住エリア別にみると「北海道・東北(52.2%)」が最も高くなった。実際に購入したものは、「地産地消になる商品」(39.6%)、「リサイクル素材を使った商品」(39.2%)が多く、「省エネ商品」(29.1%)、「地元の商店街で売られている商品」(28.9%)、「伝統工芸品」(22.3%)が続いた。
全回答者にエシカル消費として積極的に買いたいものを聞いたところ、「地産地消になる商品」(18.4%)が最も多く、「省エネ商品」(16.7%)、「リサイクル素材を使った商品」(15.0%)、「障がい者の支援につながる商品」(12.2%)、「地元の商店街で売られている商品」(11.9%)が続いた。居住エリア別でみると、近畿で最も多かったのは「リサイクル素材を使った商品」(16.5%)、九州・沖縄では「省エネ商品」(20.0%)となり、地域差があらわれた。
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