スタイルポート(東京都渋谷区)は1月17日、戸建て住宅向けWeb-VRサービス「ROOV housing」を、ヒノキヤグループ(東京都千代田区)に提供する利用契約を締結したと発表した。
同サービスは、CADデータをクラウド型VR内覧システム「ROOV walk」に自動変換。アプリや再生プレイヤーを使用せずに、高画質フォトリアルな3DCG VRをWebブラウザ上で操作できるというもの。顧客は簡単な操作でいつでもVR体験ができる。クラウド上での高速ベイクにより、データ変換時間を約90%削減した。
空間内では家具の配置などをシミュレーションして生活イメージを具体化できるほか、コメントや図形の記入も可能。打ち合わせ内容をVRに迅速に変換し、顧客とオンラインで確認することで、認識のずれ等によるトラブル解消に役立てることができるという。戸建て住宅事業主はプラン提案から図面調整まで、円滑かつ効率的に進めることができ、引き渡しまでのフォローツールとしても活用可能。スムーズな仕様決めを実現するとともに、打ち合わせの回数・期間短縮による業務効率化を図るとしている。
ヒノキヤグループは2021年1月、スタイルポートが開発・提供するオンラインVR内覧システム「ROOV(ルーブ)」を、ヒノキヤグループ子会社の桧家住宅のホームページ「VRセレクテリア」に採用。人気のモデルプランを自宅で体験、購入検討可能とした。2022年4月からは、両社で戸建て住宅販売市場における「ROOV」活用の実証実験を行い、検証結果を踏まえ同年10月にスタイルポートが「ROOV housing」をリリースした。プラン提案から設計、着工までプラン確定に関わるコミュニケーションに有効なプロダクトとして提供する。
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