依然として社会・経済情勢は不透明で、住宅産業市場も変化のスピードが激しい。工務店経営の難易度は増している。一方で、住宅性能についても、法制度に加えて生活者ニーズも高度化しており、技術的なレベルアップも迫られている。各分野のスペシャリストの見立てから、2023年の経営・技術トレンドを見る。
ソルト(SOLT.)(山口県防府市)代表取締役 青木隆行さん
実はコロナショックのなかで受注を伸ばした住宅会社も多く、2023年はその反動減が顕在化し、あくまで“感覚値”だが場合によっては市場が2割ぐらい落ち込む可能性もあるのではないかと見ている。いずれにしても相当、厳しくなるだろう。
そうした市場環境も踏まえながら、工務店の立場から考えた時に最も深刻な問題は、性能やデザイン、ライフスタイルとの適合など、住まいに対する顧客要望が高度化・複雑化しているのに対して、対応できるスキルを備えた人材が不足していることにあると考えている。今後、スキルのあるベテランの退職がさらに加速することや、若い人をなかなか採用しにくい業界の構造的な問題を考慮すると、この顧客ニーズと人材のギャップは工務店の“致命傷”にもなり得ると危惧している。
要するに・・・
続きは、新建ハウジング新春特集号(2023年1月10日発行)でお読みいただけます。
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