密集地においては、プライバシーを保ちつつ開放性を確保することが求められる。その回答の1つが中庭。各スペースと中庭の関係や中庭の構成について、「南安威の家」(設計:イーワークス)を題材に、施工を担当した木又工務店の木又誠次氏に聞いた。
4面を中庭に向けて開く
◉大阪府茨木市の第二種住居専用地域・準防火地域の密集市街地に建つ2世帯住宅の事例。敷地面積は約50坪。親世帯は夫婦、子世帯は夫婦と子供2人。1階が親世帯、2階が子世帯のスペース
◉3方を囲まれた敷地なので近隣の視線が気になるため、中庭を囲むプランに。中庭は全面をウッドデッキとし、1階の共用玄関と親世帯のLDKと寝室、階段下の子世帯の書斎と4面に接する
➡︎中庭を全面ウッドデッキとしたのは子供を遊ばせる場所とするため。夏は簡易プールで水遊びをさせることを想定した
玄関に中庭と出入りする窓を配置
◉玄関の窓は中央がはめ殺し、両脇は開き戸で中庭と出入りできる。窓はすべてAPW430。玄関土間と中庭のウッドデッキに400㎜の高低差がある。窓辺にベンチを設けてデッキの高さとそろえた
◉サッシ下端は・・・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー12月号(2022年12月10日発行)/テラス・ポーチ・カーポート 超鉄板ディテール<半外部編>』(P.64~)でご覧ください。
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