新潟県三条市に本社を置くアウトドア総合メーカーのスノーピークと石田伸一建築事務所(新潟市)、新潟土地建物販売センター(同)の3社は協業し、同市和納地区での6600坪を34区画の分譲地や賃貸住宅などで構成する住宅街「野きろの杜」として開発。
「みんなで100年後の未来を見据えたまちをつくろう」とのコンセプトを掲げ、街並み(景観)を守り、コミュニティ形成を促すためのガイドラインや建築協定を策定しています。
地域の工務店や設計事務所を巻き込みながら、外壁はスギ板や塗り壁。性能は HEAT20・ G2以上・耐震等級2(許容応力度計算)以上にするといった具体的な統一基準を盛り込みました。地方ならではの暮らしや住まいの豊かさに対する価値観を共有する地域の設計事務所や工務店、不動産会社が連携して主導的に取り組む「まちづくり」のモデルケースとして注目されます。
大工育成に定評のある会津建設(福島市)は、昨年12月、同市内で同社が販売する分譲住宅2棟を、入社8年以下の若手大工と、親方クラスの大工が同時に上棟する “実験”をしました。若手と親方で、どれだけ人工や工期に差が出るかを調べ、若手大工の習熟度を見える化。人工や工期、完成度のデータを取りました。果たしてその結果は―。
鷲見製材社長の石橋常行さんの連載「家はつくらない 心豊かな人生をつくる」では、「地域工務店は三方良しを実現する担い手」だと説きます。石橋さんは、地域工務店の仕事は、地域の課題を解決し、デザインをする会社、すなわち「ソーシャルデザインをする会社」であるとし、社会や経済の発展と共に地域工務店の求められる役割は「より一層大きくなってきている」と語ります。
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