厳しい市場の一方で、コロナ禍に伴う人々の価値観やライフスタイルの変化、それによる住まいに対するニーズの変化は地域工務店の追い風にもなっている。変化をチャンスとしてとらえるチェンジリーダーたちのビジョンから、次の時代へと続く家づくりと工務店経営のあり方を探る。
PASSIVE STYLE(鹿児島市)代表取締役 馬場龍仁さん
志のある工務店を2日かけて指導する「馬場塾」を、3年ほど前から開催している。去年からは建材メーカー等を経由して、つながりのなかった工務店もやってくるようになった。遠くは関東の工務店もいたし、自社の商圏内にある工務店にだって教えている。
馬場塾と自分の名前を冠しているが、技術的な指導ではない。1日目は、初回接客時に顧客に対して話す内容を、工務店にもそのまま伝える。なぜ高性能住宅が必要なのか、根本的な部分から理解してもらうためだ。工務店が真剣にならなければ、生活者には絶対伝わらない。
工務店からお金は一銭ももらっていないが、利益のためにやっていることではないので構わない。高性能な家を、一人でも多くの生活者に届けるためには、私一人でやるよりも、つくれる人・工務店が増える方がいいに決まっている。
国や地域を豊かにするのが高性能住宅の役目
高性能住宅を選んでもらうには、生活者に正しいことを伝える力が必要になる。お客様に正しいことを伝えてちゃんとした家をつくってもらうことが私の目標、というかやるべきことだ。
そもそも、なぜ高性能住宅を建てなくてはいけないのか。それは・・・・
続きは、新建ハウジング新春特集号(2023年1月10日発行)でお読みいただけます。
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