鶴弥(愛知県半田市)は、粘土瓦の耐久性を明確化することを目的に、新築物件に採用された同社製粘土瓦に60年間の製品保証を行うと発表した。
これまで同社では、JIS規格基準に基づいて粘土瓦製品に20年間の品質保証を実施してきた。一方で、奈良時代に建立された寺院の粘土瓦が1300年以上経過しても現役で使用されている事例があるなど、他素材の屋根材に比べて耐久性が突出して高く、CASBEEでの耐用年数は60年とされている。
こうした要素に加え、1968年の会社設立当時に施工した物件についても社内で検証。保証内容を屋根材の機能品質である「製品の変質による割れ、欠損、釉薬面の剥離」と明確化したうえで、独自に60年間の長期保証を実施することとした。
保証開始は2023年1月1日以降引渡し物件からで、住宅会社宛てに「瓦60年保証書」を発行する。保証期間内に前述の機能品質を損なう事象が発生した場合に、瓦60年保証書(写)と引渡し時期を証明する書面(写)をもって補償する。補償方法は、不具合部分を対象とした代替製品の無償提供、不具合部分の補修、その他協議のうえ最適と判断した方法のいずれか。
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