建設・土木・塗装工事業の九内(山口県周南市)や塗替えリフォーム業のクナイを子会社とするクナイホールディングス(山口県周南市)はこのほど、宇部塗装工業(山口県宇部市)の株式を100%取得したと発表した。
山口県東部は九内、西部は宇部塗装工業が担うことで、営業エリアを山口県全域に拡大し、公共工事などの受注増を図る。宇部塗装工業の技術力を活かすことで、今後グループの売上高を3割増の20億円台に引き上げるとともに株式上場も目指す。
宇部塗装工業は1950年設立の塗装、建設会社。外壁改修などの公共工事やUBEグループなど民間企業、住宅、店舗など幅広く展開しており、2021年度の売上高は約5億7000万円。今回、経営体制の立て直しと会社のさらなる発展のためM&Aでの譲渡を決定した。これにより、クナイグループは全体で2022年度売上高17億円を目指す企業体となる。
クナイホールディングスはグループの多角化、分社化に対応して2022年5月に設立。主要子会社の九内は1932年創業、クナイは九内下松店を社名変更する形で1971年に設立した。2022年12月の記者会見でクナイホールディングス代表の九内庸志さんは、宇部塗装工業の役員、社員に若手が多いことから「これからどのように伸びていくのか、わくわくする。新しい刺激にしたい」と期待を述べた。
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