毎年、新卒者を社員大工として採用し育成している会津建設(福島県福島市)は昨年12月5日、福島市内で同社が販売する分譲住宅2棟を、入社8年以下の若手大工と、親方クラスの大工が同時に上棟する“実験”を行った。若手と親方で、どれだけ人工や工期に差が出るかを調べ、若手大工の習熟度を見える化していく。
参加した大工は若手、親方、それぞれ10人ずつ。若手のチームは5~8年目の大工を中心に構成され、指導員が1人加わっている。一方、親方チームは経験20年以上の面々だ。
2棟とも基礎だけの状態からスタートしたが、親方チームは15時の時点で面材を張り終わっていたのに対し、若手チームはまだ建方の段階。同社常務の佐藤将康さんによると、親方チームが「いつも通りの進捗度合い」という。
上棟後は、若手チーム3人、親方チーム3人で工事を進める。佐藤さんは「この分だと、工期は1~2週間ほど差が出るだろう」と見込んだ。
任せることで自覚促す
コストダウンの可能性
社長の芳賀一夫さんは「大工は10年で一人前になるとよく言われるが、若手とベテランで、実際にどれだけの差が出るのか、人工や工期、でき具合のデータを取ることが目的だ」と話す。実際に現場を見た印象では・・・・・
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