木材など地域産の材料を使用し、地域のつくり手によって地域の人たちのための住宅や建物をつくる “地材地建 ”のまちづくりが新潟県新潟市の和納地区で進む。同県三条市に本社を置くアウトドア総合メーカーのスノーピークと石田伸一建築事務所(新潟市)、新潟土地建物販売センター(同)の3社は協業により、同地区の 6600坪を34区画の分譲地や賃貸住宅などで構成する住宅街「野きろの杜」として開発。「みんなで100年後の未来を見据えたまちをつくろう」とのコンセプトを掲げ、街並み(景観)を守り、コミュニティ形成を促すためのガイドラインや建築協定を策定した。
地域の工務店や設計事務所を巻き込みながら、外壁はスギ板や塗り壁とする、性能はHEAT20・ G2以上・耐震等級2(許容応力度計算)以上にするといった具体的な統一基準を盛り込んだ。地方ならではの暮らしや住まいの豊かさに対する価値観を共有する地域の設計事務所や工務店、不動産会社が連携して主導的に取り組む「まちづくり」のモデルケースとして注目される。
「野遊び」がある地方ならではの豊かな暮らし
地域材を生かし美しい街並みを創出
「100年後の未来を見据えたまちづくりがしたい」。
昨年11月30日、「野きろの杜」(新潟県新潟市和納地区)に完成したモデルハウス3棟や交流棟で開かれた地域住民などを対象とする見学会のなかで、協業して事業を行っている・・・
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