今年の1月20日号から開始した当連載は今号で12回目になる。今回は年末の節目にあたり、その間に取り上げたトラブル事例を振り返りながら、来年に向け、災いを避けるために工務店が気を付けておきたいポイントについて記していく。思い当たる節がある人もない人も、今年の反省は今年のうちに済ませておこう。【住宅ライター:渡辺圭彦】
連載の初回から11回までの事例におけるテーマは[表]の通り。事例はなるべく分野が偏らないように取材した。それでもあらためて一覧表を眺めると、全体的に性能や設備、お金に関わるトラブルが多いことがわかる。制度の改変や技術の進化などの変化が近年大きく、工務店、建て主、協力業者など建築に関わる者同士で、知識や認識に違いが見られるジャンルだ。その「ずれ」がイレギュラーを起こしてトラブルを引き起こしているように思える。
設備や性能についての認識の「ずれ」が原因
たとえば初回の「太陽光の発電量が想定より少ない」は、太陽光発電の性能について建て主が過大な期待を・・・
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