国土交通省と厚生労働省は12月26日、2023年度予算案の概要を取りまとめた。来年度も両省は建設業の人材確保・育成に向け連携して関係施策に取り組む。特に若者や女性の建設業への入職や定着の促進などに重点を置くとともに、働き方改革を更に促進し、魅力ある職場環境を整備していく。
「建設キャリアアップシステム(CCUS)」について、来年度も引き続き普及促進を行う。国土交通省では、建設業者団体や企業と連携し、就労環境の整備や人材確保・育成に向けた取り組みや建設工事請負契約の適正化などを実施する。一方、厚生労働省では、建設業者団体や企業が人材確保・育成等に取り組む際に、助成金の支給やハローワークにおいて就職支援を実施する。具体的には、CCUSの導入促進と適正な雇用関係への誘導を目的とした説明会の実施(国交省)、CCUSの普及促進に取り組む建設事業主団体の支援(厚労省)、ハローワーク利用者等に対する周知(両省)など。
また、建設業許可の申請手続等の電子化の推進や雇用管理責任者等に対する研修の実施、建設業の一人親方等の安全衛生対策への支援などを行い、魅力ある職場づくりを推進する。
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