昨今の住まいにはプライバシー保護は欠かせない。一方で外観にこだわる建て主も増えている。その双方に影響を与えるのが木塀だ。機能・意匠性ともに磨いていく必要がある。木塀の効果的な活用方法について、ほしかわ工務店の干川彰仁氏に聞いた。
木塀の設置理由と寸法などのポイント
◉本稿で紹介する「ミサトノイエ」の敷地は分譲地の入口にある南向きの区画。2方向で接道しており、周囲から視線が通りやすい。車3台の駐車場と視線を隠すための木塀が求められた
➡敷地の地盤面には高低差があり、西南から北に向かって上がっている。一番高いところと低いところは500㎜以上の差がある
◉木塀を目隠しに用いる場合、高さ1600㎜が目安となる。この敷地は高低差があるので、低いところで木塀の高さを1600㎜とすると、地盤面が高いところで2000㎜を超えて工作物扱いとなる
➡工作物扱いを割けるため、木塀そのものの高さは一番低いところは1300㎜弱に抑えている
◉この敷地は2面に接道しており、木塀が裏から見える場所が生じる。そこで木塀は両面に板を張って仕上げることにした。同社では意匠性を優先して、予算が合う場合は両面仕上げとしている
木塀の仕様と施工のポイント
◉木塀の基礎には支柱ブロックを採用。安価で入手しやすいためだ。群馬県は風が強いので一番長い45㎝の製品を使う。支柱ブロックは長いほど重さがあり、しっかりする
➡設置に際しては・・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー12月号(2022年12月10日発行)/テラス・ポーチ・カーポート 超鉄板ディテール<半外部編>』(P.54~)でご覧ください。
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