国土交通省は12月23日、今年(2022年1月1日から12月21日まで)発生した土石流、地すべり、がけ崩れなどの土砂災害件数(火砕流は除く)の速報値を公表した。今年は42の道府県で788件の土砂災害が発生し、死者2名、人家被害284戸の被害が出た。特に8月から9月の合計では、32道県で524件の土砂災害が発生し、直近10年の同期間における平均発生件数(366件)を上回ったことがわかった。
8月3日からの大雨では全国各地の36のアメダス観測地点で1時間降水量の観測史上1位を更新し、土砂災害が局所的かつ集中的に発生。台風第15号では全数の9割以上の167件の土砂災害が静岡県で発生した。これは単一の台風、単一の県で発生した件数として歴代2番目となる。歴代で最も多いのは「令和元年東日本台風」での宮城県の254件。
一方で、土石流等を捕捉した報告が50事例あり、これまでの着実な施設整備の効果も表れているとした。
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