クリエイト礼文(山形市)が運営する山形こどもSDGs研究所はこのほど、山形市内の遊戯施設で行われた市民ワークショップで木工教室を開催した。7組19名の親子が参加し、木材加工の途中で出る端材を使い、立体パズル制作に取り組んだ。
同研究所は、クリエイト礼文が未来を担う子どもたちを見守る取り組みを進めようと2021年に設立。「こども健やかプロジェクト」を展開し、これまでも山形市やLIXILの協力のもと、官民合同で山形市内の保育施設へシェードを寄贈し、省エネや子供たちの熱中症対策などへの取り組みを行ってきた。
今回の木工教室も同プロジェクトの一環として開催。木工教室で使用した木片は、同社の主力商品であるユニテハウスの木材加工の工程で出る端材を活用し、子供たちが環境について学ぶ機会にもなった。
当日は、同社の2×4工場勤務の社員が、工場作業中に出る端材を選別し、ブロック素材の準備から当日の説明や参加者対応などを行った。参加したのは、年少児から小学校低学年まで11名の子どもたちとその父母8名。一辺3.5㎝のキューブをつなぎ合わせたさまざまな形の木片が最終的には10.5㎝の立方体になるパズルで、子どもたちは見本と見比べながら集中して慎重に作り上げていた。また、木を製材し、木材となり住宅ができていく過程も学び、使われない木片や捨てられるものを自分たちが大切におもちゃとして遊ぶものに変身させることを体験した。
終了時のアンケートでは、「普段、木を使った工作をすることがあるか」という問いに対して半数が全くないと回答。「このワークショップが木育として『木』や『木材』に興味を持つきっかけとなると思うか」との問いに対しては、「なると思う」の回答が100%だったという。同社では、「この取り組みが未来のこどもたちの地球環境を守る一歩となることを実感している」として、「これからも、こどもたちを守り、学ぶ場を作るプロジェクトを継続していく」と話す。
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