戦後、北海道で普及したコンクリートブロック造は、公営住宅にも多く採用された。須藤建設(北海道伊達市)相談役の須藤芳巳さんは、ブロック造の元町営住宅に、外断熱工法による性能向上リノベーションを施し、省エネ基準相当の断熱性を付与することに成功。“負の遺産”と化しているブロック造の住宅を、行政や大学とも連携しながら “宝の山”に変えていくための活動にも取り組み始めている。
この住宅はもともと豊浦町の町営住宅として使われていた、築48年のブロック造長屋建てだ。施主は、町から払い下げを受けて今後も住み続け
たいと考え、須藤さんに相談を持ち掛けたという。
インスペクションで確認された問題は、床組が腐朽していた程度で、不同沈下も見られなかった。また、耐震性・・・
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