パナソニック ホームズ(大阪府豊中市)は、高性能フィルター搭載の全館空調が健康症状・生活の質に与える影響についてこのほど、調査結果を検証し、発表した。
同社は、住宅用全館空調システム導入が健康症状・生活の質に与える影響について、慶應義塾大学理工学部 伊香賀教授と共同で調査研究を行った。換気・空調設備の違いが住む人に与える影響を評価するため、ZEH水準以上の断熱性能を備えた①「高性能フィルター搭載の全館空調」②「床暖房」③「個室毎の冷暖房」を導入した各住宅への転居者を対象に、健康症状・生活の質に関するアンケート調査を実施し、結果を検証した。
検証の結果、「高性能フィルター搭載の全館空調」導入した住宅では、花粉症、アレルギー性鼻炎、手足の冷え、寝つき、眠りの質、寝起き、活動意欲等の改善率が、「床暖房」「個別空調」よりも高いことを確認。住宅内の温熱環境・空気質が居住者の健康や生活の質へ影響を与えるため、快適な暮らしには、換気・空調設備の選択が重要だとしている。
同社と伊香賀教授は、今回の調査結果を、9月開催の日本建築学会と空気調和・衛生工学会で発表。同社は、今回の調査研究で得られた知見・成果を今後の商品開発へ活用していくことで、住む人の健康や生活の質向上に向けた取り組みにつなげるとしている。
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