東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、11月の主要都市における中古木造一戸建ての供給動向を発表した。首都圏は上昇、近畿圏・中部圏は反転下落した。
首都圏の中古一戸建ての平均価格は、前月比1.6%増の3908万円と反転上昇した。東京都は6129万円(同9.5%増)で大幅減となった前月から大きく反転上昇。千葉県も2792万円(同4.4%増)と2カ月連続で上昇した。神奈川県は4091万円(同3.7%減)、埼玉県は2870万円(同2.9%減)と反転下落した。首都圏では10月に一服感が出たが11月に再び上昇し、価格が安定。都市別では、東京23区(同13.3%増)、横浜市(同1.7%増)と川崎市(同3.1%増)が上昇、郊外部ではさいたま市(同4.6%増)が上昇した。
近畿圏は前月比7.2%減の2732万円と反転下落した。大阪府は同8.9%減と大きく反転下落、兵庫県は同2.9%増と3カ月ぶりに反転上昇した。京都府は京都市に流通する高額物件が減少し、同12.6%減と反転下落した。近畿圏では、大阪府、京都府の価値下落が影響し弱含んだ。都市別では、大阪市(同34.7%減)、堺市(同7.6%減)、京都市(同12.9%減)が下落。神戸市(同19.8%増)は3カ月ぶりに反転上昇した。近畿圏主要都市では、ここ数カ月価格が大きく変動したが、従来の相場に近い額に戻ったとみられる。
中部圏は前月比3.0%減の2357万円で4カ月ぶりに反転下落した。愛知県は同0.3%増と2カ月連続上昇。名古屋市は1.0%増と2カ月連続で上昇したが、前年同月比は21.7%減となった。
宮城県は前月比1.8%減の2488万円と反転下落し、前年同月比でも1.7%減とマイナスに転じた。仙台市は同0.5%減と2カ月連続下落し、前年同月比は5.9%減とマイナスになった。
福岡県は同0.7%減の2495万円と反転下落。前年同月比は22.2%増と1年前の価格を大きく上回った。福岡市は同6.8%増で2カ月連続で上昇し、前年同月比も32.3%増と1年前の水準を大きく上回った。
調査対象は、敷地面積100m2~300m2の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の木造物件。
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