山本建設が手がけたS邸(上田市)は、道路に面する東側の玄関ポーチに配した「列柱」のような木製ルーバーが特徴的だ。木の素材感を生かした外観のバランスを整えつつ、ほどよい目隠しの役割も果たしている。代表の山本雅彦さんに、工法・ディテールを中心に聞いた。
30 代前半の夫婦と子ども2人が暮らす住宅で、北に向かって緩やかに上がっていく傾斜地に建つ。 特徴的な玄関ポーチの「列柱」のような木製ルーバーは、繊細さよりも武骨さを好む施主の好みを反映させた。
外観のバランスを整え、
目隠しとしてほどよい透け感
◉同じスギ材で外壁からグラデーションし、外観のバランスを整えつつ、目隠しとしての透け感もほどよい
◉構造体を並べることにより、力強さと、基礎から屋根方向へと抜けていくような伸びやかさも感じさせる
上部はプレカット、長さは現場で調整
◉部材は105㎜角のスギ柱で、土間に設置した柱脚金物で受けている。上部はプレカットでホゾ加工して組み込み、下部を現場で大工が長さ調整して金物に納める
◉10本の柱を約40㎜ピッチで均等に割り付けて並べる。これまでに他の事例で実施した時も40㎜前後の間隔。広すぎると間延びした印象になり、狭すぎると少し斜めになるだけで透け感がなくなる
◉クリア塗装(キシラデコール)で、外壁の板や周囲の木塀とも統一。施主の好みにより、クリアかウッドロングエコの2択。いずれにしても・・・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー12月号(2022年12月10日発行)/テラス・ポーチ・カーポート 超鉄板ディテール<半外部編>』(P.56~)でご覧ください。
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