イノアックコーポレーション(名古屋市)は12月14日、PIR(ポリイソシアヌレートフォーム)の断熱材「サーマックス」を、「断熱改修プロジェクト」を展開する長野県の白馬村立白馬南小学校(長野県北安曇郡)へ提供したと発表した。北校舎にある5年生の教室の断熱性能向上のために提供したもので、前年の6年生の教室に続き、今回が2度目の提供となった。
築約30年が経過した木造建築の北校舎は、天井が高く窓が大きい。開放的でデザイン性に優れているが、断熱性能は高くなかった。改修作業前に、最終仕上げ担当の職人から児童へ「断熱材によって得られる断熱効果」の説明と断熱材の裁断と設置に関するワークショップを実施。改修作業は児童と職人、保護者も協力して行った。教室の断熱性能が向上したことで、快適な学習環境作りに貢献できたとする同社では、SDGsの目標にある「7.エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」を達成するため、これからも社外との連携を深め、実効的なアクションに取り組んでいくとした。
白馬村は2020年9月に、村内外の事業者・企業がカンファレンスやワークショップを重ねながら白馬村の未来を作っていくプロジェクト「GREEN WORK HAKUBA」を発足。同プロジェクトを通じて「再生エネルギーへの転換は難しいが、エネルギーを節約して大事に使うことは実践できる」という児童の気づきから始まった「断熱改修プロジェクト」に、同社が賛同したことで「サーマックス」の提供が実現した。
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