国土交通省はこのほど、これまで公表してきた洪水ハザードマップのもととなる、想定最大規模の降雨を対象とした「洪水浸水想定区域図」に、「水害リスクマップ(浸水頻度図)」を追加し、12月15日、ポータルサイトを開設した。水害リスクマップは、多段階の浸水想定図(発生頻度は低いが浸水範囲が広い大規模な洪水や、浸水範囲は狭いが発生頻度が高い小規模な洪水など、さまざまな規模の洪水の浸水想定図)を重ね合わせた。これにより発生頻度が高い降雨規模ごとに想定される浸水範囲や浸水深が明らかになるとする。水害リスクを踏まえたまちづくりや企業の立地選択などの参考になるとして、活用を促していく。
住民の避難を主な目的とした「洪水浸水想定区域図」に加え、防災まちづくりや企業立地の参考となることを目的とした「水害リスクマップ(浸水頻度図)」がまとめて確認できるようになったことで、土地利用や住まい方の工夫の検討、水災害リスクを踏まえた防災まちづくりの検討などに生かせ、流域治水の取り組みをより推進できるとしている。
水害リスクマップ及び多段階の浸水想定図一覧(ポータルサイト)はこちら。
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