空き家活用事業「アキサポ」を展開するジェクトワン(東京都渋谷区)は、不動産テックのFANTAS technology(東京都渋谷区)と、空き家問題の抑制に貢献することを目的に、業務提携を開始した。
ジェクトワンは、地域コミュニティの活性化に貢献することを目的に、2016年から空き家活用サービス「アキサポ」を展開。「アキサポ」では、所有者から空き家を借り受け、物件の特性や地域のニーズに合わせたリノベーション工事を同サービスの費用負担で行い、一定期間転借する。賃貸期間終了後、リノベーションにより資産価値が向上した建物が所有者のもとに戻ってくる。
FANTAS technologyは、2015年より空き家買い取り再販事業を展開。2021年からは、空き家を含めた中古戸建て流通プラットフォームである「FANTAS repro」を提供している。「FANTAS repro」では、空き家・中古戸建て物件への入居時に必要となるリフォーム費用のシミュレーションが可能であり、今後は、空き家購入を考える購入者と、要修繕リスクを洗い出したい売却希望の所有者・不動産会社のマッチングを目指している。その一方で、物件を手放したくないという所有者の意向に直面することもあったという。
今回の業務提携により、空き家の所有者を変えない空き家活用事業を展開するジェクトワンと、空き家再販事業を行うFANTAS technology双方のサービスの提案が可能となる。両社の共通の目的である空き家問題の抑制を目指して、まずは、一都三県の空き家所有者に対し、対策に応じて相互に顧客を紹介する。
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