環境省は9月25日、森林除染について当面の方針を公表した。森林を、利用状況などに応じて3つのエリアに区分し、住居などに近い森林を優先的除染していく方針。ただ、いずれの場合も、現時点でのデータの蓄積は十分とは言えないとし、引き続き関係省庁などが連携して知見を集積して評価を行うとしている。
森林の区分は、(1)住居等近隣の森林、(2)利用者や作業者が日常的に立ち入る森林、(3)それ以外のエリア―の3つ。
このうち(1)については、2012年、13年度に住居など近隣の林縁から20mを目安に落葉落枝の除去を進める。また、(2)については、利用の目的や利用の頻度や空間線量率の高低などを考慮し、除染の具体的な進め方を検討するとした。
(3)のエリアについては、広範囲にわたり落葉落枝の除去を行うことにより土壌流出等が懸念されるため、調査・研究を進め、その結果を踏まえて判断する方針。
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