不動産売買のプロを探せるサイト「おうち売却の達人」を運営する全国不動産売却安心取引協会(大阪市)はこのほど、住宅ローンを利用したことがある30歳以上70歳未満の全国の男女1805人を対象に実施した「住宅ローンの支払い」についての調査結果を発表した。それによると「住宅ローンやマンションの管理費の支払いを延滞したことがある」人は10.1%で、延滞したのは「住宅ローン」が63.7%、「マンションの管理費」が23.6%、「両方」が12.6%だった。
「住宅ローン」「両方」と回答した人に、住宅ローン支払いが延滞した主な原因を聞いたところ、「収入減」(36.0%)がもっとも多く、次いで「(残高不足などの)うっかりミス」(23.0%)、「リストラ・倒産」(10.1%)、「離婚・別居」(8.6%)、「病気・事故」(7.2%)と続いた。収入に影響する「リストラ・倒産」「病気・事故」を含めると53.3%となり、延滞経験者の半数以上が収入が減ったことを理由にあげていることがわかった。
「うっかりミス」など一時的な延滞以外の回答をした107人に「任意売却」について聞いたところ、「利用した」が29.9%ともっとも多く、「検討中(検討したことがある)」は29.0%、「考えたことはない」は25.2%、「任意売却を知らない」は15.9%だった。
ウッドショックや原材料価格の高騰に加え、需要の増加により住宅価格が上昇しており、住宅ローンの変動金利上昇が懸念される。おうち売却の達人は、住宅ローンなどの借入金を返済ができなくなった時に不動産を債権者の合意を得て売却する「任意売却」と、強制的に売却されてしまう「競売」の違いを知っておくことが大切だとしている。
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