アイカ工業(愛知県名古屋市)は12月8日、住友林業(東京都千代田区)の植林事業に参加すると発表した。
インドネシア東ジャワ地域で行うファルカタ12万本の植林の資金として、約1400万円拠出する。植林は住友林業が代行する。ファルカタ12万本は、約4800㎥分の合板の材料に相当するという。植林は2023年3月までに完了し、7~8年後に伐採期を迎える予定。伐採した原木は住友林業が合板等に製品化し市場に供給する。
同社は、生育が早く木質資源の枯渇防止への寄与が期待できるとして、これまでもファルカタを建装建材製品に活用することで、地球環境に配慮したものづくりを行ってきた。12月にはファルカタ単板と南洋材単板で構成した「ファルカタコンビ合板」を基材とするポリエステル化粧合板を発売した。将来的には、今回の事業で伐採したファルカタ材を原材料として活用することを検討しているという。
ファルカタは、主に東南アジアに生育しているマメ科の早生樹。7~8年という短期間で直径40~50cmの巨木に成長する。軽量で柔らかく加工性に優れ、集成材や合板に加工され、主に家具の棚板や芯材などに使われる。
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