足場をはじめとする仮設機材の開発・製造・販売・レンタルを行うタカミヤ(大阪市北区)は、建設・仮設業界の働き方のイメージに関して同社が実施した「働き方に関する意識調査」の結果から、「朝から夜まで肉体労働という、かつての3Kのイメージが根強く残っていることが明らかになった」との分析結果を発表した。
アンケートは、今年4月25日~26日に全国の18~79歳の男女4万人にインターネットで実施。12月8日公表した調査結果によると、建設・仮設業界を知る回答者に限定して業界のイメージを聞いた設問(n=1034)において、「朝から夜まで肉体労働」の回答が最多となった(下グラフ)。
「ワークライフバランスがない」「劣悪な環境で働いている」にも一定数の回答が集まった。一方で、中には「働き方改革でかつての3K職場のイメージは払しょくされている(70代男性)」との声や、「一般的な会社員と変わらないイメージ(60代女性)」など、近年の業界イメージが変わりつつあることを示唆する意見も散見されたという。
「建設・仮設業界の持続可能な働き方のために何が必要か」との問いには、「給料の底上げ」がトップで、次に「労働時間の見直し」「DX化による生産性向上」「人員の増加」と続き、トップの「給料の底上げ」も含めこれらの回答に差はあまり見られなかった(下グラフ)。このことから、同社では、「働き方の改革が間に合っておらず、働き方改革のために多方面での見直しが必要」としている。
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