ダイキン工業(大阪市)はこのほど、全国の20歳~60歳代の男女530人を対象に実施した「節約・節電に関する実態調査」の結果を発表した。さまざまなものの値段が上昇するなか、家計への負担増加について聞いたところ、「とても感じている」が56.6%、「少し感じている」が35.9%となり、あわせて9割以上の人が負担増加を実感していることがわかった。節約したい費用として最も多かったのは「電気代/ガス代/水道代」(62.6%)で、値上げする品目が多い「食費」(48.3%)を上回った。特に40代女性は77.4%が「電気代/ガス代/水道代」を節約したいと回答しており、他の支出が増えやすい年代ほど光熱費の負担が重くなっていることがうかがえる結果となった。
自宅で使用する暖房器具について聞いたところ、「エアコン」(75.1%)が最も多く、「石油ファンヒーター/ガスファンヒーター」(30.4%)、電気ストーブ(25.9%)と続いた。光熱費節約のため、暖房器具の使い方を「工夫しようと思っている」人は85.2%にのぼり、節約・節電方法への関心の高さがわかる。一方、「工夫しようと思わない」(14.8%)人は、その理由に「節約よりも快適性を重視して生活したいから」(38.2%)、「効果がわかりづらい/効果が小さいと感じるから」(17.1%)、「工夫のしかたがわからないから」(14.5%)などを挙げている。
同社は、12月1日からの節電要請を受けて同調査を実施。昨今の円安や燃料費高騰により電気料金が上昇するなか、電力消費が最も大きくなる冬に向けて、エアコンの使い方を見直し、節約・節電に取り組むことが大切だとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。