日本不動産研究所はこのほど、2022年3月末現在の「田畑価格及び賃借料調」と「山林素地及び山元立木価格調」の調査結果を公表した。
このうち、「山林素地及び山元立木価格調」の調査結果によると、山元立木価格はウッドショック等に伴う歴史的上昇となり、山林素地価格は31年ぶりに下落から上昇となった。
山林素地価格は、全国の林業事情を最もよく反映していると認められる市町村を選定し、用材林地(針葉樹林地)・薪炭林地(広葉樹林地)別の3月末現在の価格について調査した。
全国平均の普通品等10a当たり山林素地価格は、用材林地が4万1082円、薪炭林地が2万8553円で、前年に比べ用材林地は+0.0%、薪炭林地は0.1%と、それぞれ上昇した。変動率をみると、用材林地、薪炭林地ともに下落から上昇となった。
山元立木価格は杉・桧・松・薪炭材別の3月末現在の価格について調査した。
全国平均の利用材積1㎥当たり山元立木価格は、杉が4994円、桧が1万840円、松が2729円で、前年に比べ杉は56.1%、桧は51.9%、松は37.2%と、それぞれ上昇した。変動率をみると、杉、桧、松ともに上昇幅は大きく拡大した。
一方、「田畑価格及び賃借料調」に関しては、2年連続の大きな米価の下落により、田賃借料及び田価格の下落率は拡大傾向にある。
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